スポーツ用マウスガードのご紹介
こんにちは
むらまつ歯科医院の歯科医の伊藤茂樹です
皆さん、だいぶ暑くなってきましたね。スポーツされる人など、熱中症対策されていますか。今回はスポーツ用マウスガードについて書かせて頂きます。
まずスポーツと歯科の関係は、19世紀初頭の英国ボクシング選手のマウスピース装着に始まります。その当時,ボクシング選手はマウスピースなしで競技を行っていたが,口腔外傷,脳への障害,頸椎への障害などで,ひどい場合死亡することもありました。
そこで,ボクシング選手が歯科医師に依頼してゴム製の口腔内装置を作製してもらったのが始まりとされています。その後、米国を中心にマウスガードとしてボクシング以外のコンタクトスポーツに応用されてきました。同時に,咬み合わせが競技力に関係するとの研究が行われています.わが国では,1990年に日本スポーツ歯科医学会が設立され,現在、世界のスポーツ歯科をリードしています。
では、マウスガードの目的とは何でしょうか。外傷から歯および歯周組織を保護し,口腔外傷を減じることを目的に装着される口腔内弾性装置とされています
効果としては①歯および歯周組織の保護 ②顎骨骨折の予防 ③頭,頸部損傷の軽減(脳しんとうの減少) ④顔面外傷の予防 ⑤選手の安心感によるスポーツパフォーマンスの向上などが挙げられます。
最後にスポーツを安全に楽しむために歯科医師の立場から頭頸部のケガを予防するために,マウスガードを使用しましょう。適切なマウスガードを正しく装着し,使用しましょう。何よりも、今ある歯の健康を維持しスポーツを楽しんでください。